インデックス投資のパフォーマンスチャートを確認する投資家

インデックス投資

2年間の積立実績が教える長期投資の現実

オルカンとS&P500で月5万円積立を継続。ドローダウン局面での心理状態と運用改善策を記録しました。

運用概要と投資方針

2023年1月から2024年12月まで24ヶ月間、つみたてNISAとiDeCoを活用してインデックス投資を実践。「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を7:3の比率で積立投資を継続しました。

投資条件設定

月間投資額:5万円(つみたてNISA 3.3万円、iDeCo 1.7万円)
ポートフォリオ:オルカン70%、S&P500 30%
積立日:毎月1日(自動引き落とし設定)

24ヶ月間の運用実績

累計投資額

120万円

24ヶ月間の積立総額。ボーナス月の増額は行わず、一定額での継続投資を貫いた。

評価額

142.3万円

2024年12月末時点。含み益22.3万円、リターン率18.6%を記録。市場上昇の恩恵を享受。

最大ドローダウン

-12.4%

2024年3月に記録。この局面での心理状態と対処方法が長期投資成功の分岐点となった。

月次パフォーマンス推移

運用開始から6ヶ月目までは横ばい、7〜18ヶ月目で調整局面、19ヶ月目以降で大幅上昇。典型的な長期投資のボラティリティパターンを経験。

オルカン vs S&P500 詳細比較

オルカン

全世界分散のメリットと課題

24ヶ月リターン:+16.8%。地政学リスクへの耐性は確認できたが、米国株集中に比べてリターンは控えめ。分散効果の価値を実感。

S&P500

米国株集中投資のボラティリティ

24ヶ月リターン:+22.1%。オルカンを上回るリターンを記録したが、調整局面での下落幅も大きく、メンタル管理の重要性を痛感。

ポートフォリオ理論

分散投資の効果検証

7:3の組み合わせにより、S&P500単体より安定性を確保しつつ、オルカン単体より高いリターンを実現。理論通りの効果を実証。

ドローダウン局面での心理分析

2024年3月の最大ドローダウン期間中の心理状態と行動パターンを詳細記録。この期間の体験が、長期投資継続のための重要な教訓となりました。

第1週不安期

含み損拡大に対する動揺

評価額の減少に動揺し、投資情報の過度な収集を開始。SNSでの悲観的な投稿に影響を受け、売却を検討し始める。

第2週冷静化

長期投資理論の再確認

投資書籍を読み返し、過去の暴落データを調査。短期的な変動は避けられないことを理論的に再認識し、冷静さを取り戻す。

第3週機会認識

積立継続の価値を実感

下落局面でも自動積立が継続され、「安く買える機会」として捉え直す。ドルコスト平均法の効果を実体験として理解。

第4週学習期

リスク管理方法の見直し

生活防衛資金の重要性を再認識し、投資資金と生活資金の明確な分離を実施。心理的な安心感が投資継続の基盤となることを学習。

積立頻度最適化の実験

毎日積立(500円×30日)

+17.2%

6ヶ月間実施。手数料負担は増加するが、感情的な影響を最小化。忙しい投資家には不向き。

毎週積立(1.25万円×4週)

+18.1%

最も効率的な結果。月次積立との差は僅差だが、心理的負担が軽減され、継続しやすかった。

毎月積立(5万円×1回)

+18.6%

最もシンプルな方法。管理の手間は最小だが、投資タイミングの集中によるリスクも存在。

最適積立頻度の結論

リターン面では大差なし。管理の簡便性を重視するなら月次、心理的安定を重視するなら週次積立が推奨。

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