マネーフォワード、Zaim、マネーツリーの家計管理アプリ大手3社が、相次いでAI機能の強化を発表した。各社とも生成AIを活用し、ユーザーの支出パターンを分析して最適な節約プランや投資配分を自動提案する機能を実装する。マネーフォワードは「AIアドバイザー機能」で、月次の収支データから無駄な支出を特定し、代替サービスの提案まで行う。Zaimは家族構成やライフイベントに応じた貯蓄目標を自動設定する「ライフプランAI」を導入。マネーツリーは連携金融機関のデータを横断分析し、より高金利な預金先や低コストな投資信託への乗り換えを提案する機能を追加した。いずれも利用者のプライバシー保護を重視し、データは暗号化され、個人を特定できない形で機械学習に活用される。フィンテック業界では、単なる記録ツールから「金融コンシェルジュ」への進化が急速に進んでおり、従来の金融機関もデジタル対応の遅れが懸念されている。
2025年10月31日
                家計管理アプリ大手3社、AI機能を一斉に強化 支出最適化を自動提案