新NISA制度、開始10ヶ月で口座数1500万突破 金融庁が発表

新NISA制度のイメージ - 投資アプリを操作する若年層

金融庁は31日、2025年1月にスタートした新しいNISA(少額投資非課税制度)の口座数が、10月末時点で1500万口座を突破したと発表した。年間投資枠の拡大(つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円)と非課税保有期間の無期限化が功を奏し、20代から40代の若年層を中心に利用が急拡大している。特に、スマートフォンアプリを通じた投資信託の積立設定が前年比300%増となり、フィンテック企業との連携が新規顧客の開拓に大きく貢献した。金融庁の担当者は「資産形成の裾野が確実に広がっている。今後も利用者の利便性向上と投資教育の充実に取り組む」とコメントしている。一方で、投資初心者向けのリスク管理教育の必要性も指摘されており、金融機関各社は顧客サポート体制の強化を進めている。